京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ438「変わり塗りと金箔すりはがし」

2019年05月26日(日)


前机をご依頼いただきました。


幅で5尺弱。小さな前机です。

形状は、弊社が数十年前に製作させて頂いたものと同タイプ。





大きさや形状では、特筆すべき点はあまりないのですが、

皇族関係と縁があり、十六菊の紋を入れてほしいとのご要望がありました。


正面三間仕切りの中央の連子(桧垣)に、菊彫りを嵌め込み式に。





で、今回、新たな試みだったのが、この連子部分の仕上げ。


当初は、菊の彫りを入れる話がなかったので、



このような、岩絵具(岩緑青)での仕上げで話は進んでおりましたが、


菊の彫りを入れることになったので、その仕上げ方法を再検討。

岩彩色に金箔仕上げの菊彫りを嵌め込んでも、おかしくはないのですが。

・・・で、





連子を変わり塗りで仕上げ、金箔を2回押し、

そして、上部の金箔をあえて擦り剥がす。



変わり塗りの質感と、すりはがしによって、


通常の金箔押しで仕上げた菊紋と、連子に

同じ金箔ですが、風合いに違いができ、コントラストがはっきりしました。





色使いでのごちゃごちゃした感じは全くなく、

上品で崇高美を表現できたように思います。





あと、いつも通り、

引違いには、引手金具を。

これがあるかないかで、見た目も全然違うように思います。






ひとつひとつの仕事に愛情を持って、丁寧に製作させて頂いております。