京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ328 「京仏壇の製作工程」

2013年05月03日(金)



先月、納めさせていただきました京仏壇。


制作風景を一部ご紹介します。




まずは木地。

製作風景こそ撮影していませんが、最も時間の掛かる工程になります。


本体となる側の部分、内部に入る斗組の部分、それぞれ別の職人が担当します。



板内1尺8寸のお仏壇。

木地が完成後の写真を撮っていますのでご紹介します。


木地が完成し、全体をチェック。

不具合がないか、寸法が合っているか、を確認し、

どのように仕上げていくか作戦タイム。楽しい時間です♪



さあ組んでいきましょう。

コロが付きの台。





下台には、引き違い戸と引き出しが入ります。





下台の上に、脇板を取り付け、





3枚からなる正面の向板を取り付けると、





三方の壁ができます。

下から膳引き、〆敷居、下段を重ねて、





下段は欅の無垢板を使用し、

仕上げは杢を生かす仕上げを施します。





中段、





上段、須弥段を乗せて、前狭間、上台輪を固定。





障子を入れるとこうなって、







雨戸を付けたらこうなります。





今回のお仏壇は、出迎門なので





彫り物はこの段階では彫り上がってないのでありませんが、

柱や虹梁、斗組や折上げ格天井が入ると、こうなります。



追いかけて、彫刻が完成。










次は塗師の手に移り、

まずは漆を塗るまでの下地工程。










漆を塗るまでの下地工程は、木地同様に長い工期が必要となります。

この工程を短縮すると、後の工程で支障をきたすこととなります。



こちらは塗り場です。

漆塗りの写真は、タイミングが合わず撮影が出来ませんでしたが、





こちらは、室(ムロ)で、漆を塗り上げたパーツを乾燥しているところです。






漆が塗り上げられた後は、蝋色師の手に渡ります。


炭砥ぎで塗り面を平滑にし、




生漆を摺り込み、艶を出し、






油と磨き粉を手や指先で磨き、




このように鏡面の黒ピカに☆








その後、箔押、蒔絵、彩色、カザリ金具の工程を完了し、

最終組み立て、金具打ちを経て完成に至りました。




障子の腰の部分には、

宝尽くしを☆







そして、障子の紗には、

本金の竹屋町唐草紗織りを張りました☆





では、では、次回に完成した京仏壇の概要をご紹介します。