京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

株式会社 京仏商 谷口 京の仏具匠・谷口谷口へようお越し
仏像を彫る特別対談日々雑録製作事例谷口のこと
お問い合わせリンク集サイトマッププライバシーポリシー
日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

ブツネタ443「日光月光菩薩像の持物」

2019年11月09日(土)


仏像の持物(じもつ)の亡失は付きもの。


長年祀ってられると、何かの折に亡失したり、欠損したり。

それは、在家でも寺院でも一緒です。


今回は、日光月光菩薩の持物。

日光月光菩薩は、薬師如来の脇侍として祀られます。
この3躰で、薬師三尊と呼びます。

向かって右が日光さん、左が月光さん。

このお二方は、持物を対照的に持たれるのが特徴的です。



蓮華上に日光と月光を表す円形の光がのり、

それが長いアール状の長い茎に付き、両手で持つのが主流。


本躰が金箔の場合は、持物も金箔で仕上げ、

全てを金箔にする場合もありますが、

日光には赤、月光には白の彩色を入れることがあります。


また、上弦の月で表現している月光もありますし、

中には仏画では、そこにウサギを描いているのもあります。







聖観音が片手で蓮華を持つようなものもありますが、

ご意向により、一般的によく見る形式にしました。







下げ手には引っ掛かりがないので、小さなダボを入れて固定させます。


材は桧をですが、強度的に弱いところには、竹串を入れて補強しています。



今回は漆箔で仕上げ、円光には彩色をします。

指に茎を通すときに金箔が擦れてしまわぬよう、

極力、下地と漆で膨れないようにしなければなりません。